世界最速男ウサイン・ボルトが４連覇の偉業を成し遂げた直後のアクシデント。ブロガー・まとめサイトの皆様は、このニュース記事にどんなタイトルをつけたのか？今回はそのあたりを調べてみた。

※動画はこれ↓

記事タイトルを考察せよ！同じニュースでもブログによって記事タイトルはこんなに違う！

先に、デイリースポーツの元記事を一部引用する。赤字の所を覚えておいてもらいたい。

【ボルトがカメラマンと接触し転倒、流血】
「陸上世界選手権・男子２００メートル」（２７日、北京）
男子の２００メートル決勝が行われ、世界記録保持者のウサイン・ボルト（ジャマイカ）が、１９秒５５で４連覇を達成。自身が持つ大会単独最多を更新する通算１０個目の金メダルを獲得したボルトが、レース後、左ふくらはぎをケガするアクシデントに見舞われた。
場内を一周しながら、観客の声援に応えていたときだった。ボルトの横について撮影していたテレビのカメラマンが転倒。巻き込まれる形でボルトも転倒した。カメラマンは移動撮影用のレールを走る台車に乗っていたが、突然バランスを崩して台車から落ち、スタンド側を向いて歩いていたボルトの背後から倒れ込んできた。ボルトは足元をすくわれるような形で後ろ向きに倒れ、そのまま一回転。すぐに立ち上がったが、左足を痛そうにしながら顔をしかめた。ボルトは「問題はない」と話していたが、左ふくらはぎ内側には擦り傷ができ、血がにじんでいた。

最初は普通のニュースだった

レース後のボルトがカメラマンと接触して転倒　左ふくらはぎに血
これはライブドアニュースのタイトル。ニュース内容を簡潔に分かりやすく伝える模範となるべきタイトルだ。

【悲報】ウサイン・ボルト、カメラの落下に巻き込まれ怪我
【悲報】ボルト、カメラの落下に巻き込まれ怪我
まとめ記事にも普通なタイトルがつけられている。それにしても冒頭に【悲報】と付けるだけで面白みが増すのは不思議なところ。

しかし数時間後、新たな動画が公開される！

カメラマン、セグウェイに乗ってた！

この動画によって、カメラマンが乗っていたのは台車ではなくセグウェイだということが判明し、ニュースの面白みが一気に跳ね上がる。単なる事故から面白い事故という認識に変わり、ニュースを取り上げるブログも増加する。

セグウェイをメインに据えたタイトルが増加！

ボルト、200mのレース後セグウェイに轢かれる
【悲報】ボルト、セグウェイに乗ったカメラマンに巻き込まれ怪我
【世界陸上】ウサイン・ボルトがセグウェイに轢かれ足を怪我
【動画】ウサイン・ボルト、カメラマンにセグウェイ攻撃される・・・・・・
【ひでぇ】ウサイン・ボルト、200ｍ走で優勝した直後、セグウェイに乗ったカメラマンと衝突して怪我！！
「轢かれる」「巻き込まれる」「攻撃される」「突撃」など、接触をどう言い換えるかにセンスが問われる。

ニュースのポイントを掴んで効果的なタイトルを！

今回のニュースにおける重要ワードは６つ
・ウサイン・ボルト
・200mレース四連覇の直後
・カメラマン
・セグウェイ
・接触（事故）
・怪我

ニュースの魅力を伝えるために絶対に外せないワードは「ボルト」「セグウェイ」であると私は思う。その他の情報は記事内に書けばいい。あとは、「ボルト」「セグウェイ」を使って面白おかしく、もしくは興味をひくようなタイトルを考えればいい。

とはいえ、以下のような切り口もある。

その他、いろんなタイトル

【世界陸上2015北京】カメラマンがウサイン・ボルトを潰しにかかるｗｗｗ（画像あり）
あえてセグウェイをタイトルに入れない事で、動画を観たときの衝撃度をアップさせている。検索流入の面では弱くなるが、アクセストレードやＳＮＳのアクセスが多いのであれば、このようにオチや重要な部分を隠すタイトルの方がクリックされやすいだろう。「潰しにかかるって、どうやってだよ！」と疑問を持ってもらえれば成功だ！

【悲報】金メダルの余韻に浸っていたボルト、中国人にカンフーキックを食らい出血ｗｗｗ【画像あり】
カメラマンが中国人であることを広げてユーモアを取り入れたタイトル。「カンフーキック」というタイトルを読んでから動画を観ると本当にそう見えてくる。それがタイトルの威力とも言える。

【悲報】ウサインボルト選手、中国人カメラマンと衝突して出血！カメラマンが撮影中にセグウェイから落ちる！
【悲報】ウサイン・ボルトが中国人カメラマンが乗っていたセグウェイに轢かれ負傷・・・・・・（動画あり）
カメラマンが中国人であることを強調したタイトル。中国人・韓国人などのワードを入れるとアンチ派からのアクセスが見込めるが、そうでない人が多いのも確か。ブログの趣旨によっては含めないほうが良いように思う。

【世界陸上】ウサイン・ボルトの転倒怪我動画ｗｗｗ男子200m決勝結果2015は優勝もレース後に中国人カメラマンがやらかすｗｗｗ【身長・体重等のプロフィールあり】
検索ワードを詰め込んだタイトル。身長・体重・決勝結果・転倒・怪我などが盛り込まれている。これで検索流入が増えるかどうかは分からないが、「あ、いろいろ書いてあるんだな」ということは分かる。

まとめＤＯ

タイトルの付け方にも様々な手法がある。個人的な経験則からいえば、ワードを絞って短めのタイトルにした方が検索の上位に上がってくる。だが、ある程度の文字数がないと興味をもたれにくくクリックされないので難しいところ。検索以外で流入が見込めるブログの場合は、ワードに拘らず面白おかしくタイトルをつけるのが良いだろう。